それなりに予算を掛けて会社案内やパンフレットを作るからにはやはりお客様にしっかり読んでいただかなければ意味がありません。
そこで今回は読みやすいレイアウトのコツや正しいフォントの使い方をお話させていただきます。
よく自前で作成された会社案内やパンフレットを拝見させていただくと、紙面を有効に活用しようとし、紙面ビッチリに文字が並んでいるものがあります。
熱い想いや様々な情報を伝えたいというお気持ちは分かりますが、文字が多く並ぶレイアウトでは非常に目にうるさいものです。
とても読もうという気にもなりません。
それと素人の方がよくやる間違いとして、読みやすいようにということでフォントの文字サイズを大きくする傾向があります。
果たして文字を大きくすることによって読みやすくなるのでしょうか?
参考までに下記をご覧下さい。
例1) 文字サイズを大きくした場合
例2) 文字サイズを小さくした場合
それぞれ使用しているフォントの種類も、縦横の幅も同様です。
上記の2つの例を見ていただければお分かりかと思いますが、例1のほうが文字サイズが大きいにもかかわらず、例2のほうが読みやすくはないでしょうか?
そして例2のほうがスッキリとしていて見やすく、さらにスタイリッシュな印象さえないでしょうか?
読みやすいレイアウトの重要なポイントは2つ。
これらを意識するだけでも読みやすさの印象は全然違います。
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さらに紙面に使用するフォントでも印象は変わっていきます。
日本語のフォントは大きく分類すると「明朝体」、「ゴシック体」、「筆書体」、「デザイン書体」の4つに分類されます。
筆で書いたような「筆書体」を一般的な会社案内やパンフレットの紙面に使うのはなかなか難しいのはイメージしていただけるかと思いますが、素人の方はここでいう「デザイン書体」を選ぶ傾向にあります。
変わったクセのある「デザイン書体」を使用することにより、ちょっとしたデザインをした気になるためか皆さん選びがちですね。
こちらはサンプルの文章です。本文の読みやすさはフォントによって決まっていきます。適切なフォントを用いてしっかりと読んでもらえるようなレイアウトを心掛ける事が重要です。使用するフォントまで意識してデザインを行いましょう。
やはりクセのあるフォントというのは見た目は変わったものになるかもしれませんが、単純に目に馴染みがないせいか非常に読み辛くなってしまうのと、ビジュアル的にも主張が強いので全体のデザインイメージが損なわれます。
タイトルや見出しとしての使用ならまだ分かりますが、本文に使用するのは避けたほうが賢明でしょう。
本文はやはりシンプルな書体で読みやすくするというのが大前提です。
本文に使用するのはやはり「明朝体」または「ゴシック体」が一般的でしょう。
それぞれにもちろん一長一短あって、あとは全体のデザインやトーンに合わせて選んでもよいかもしれません。
こちらはサンプルの文章です。本文の読みやすさはフォントによって決まっていきます。適切なフォントを用いてしっかりと読んでもらえるようなレイアウトを心掛ける事が重要です。使用するフォントまで意識してデザインを行いましょう。
一般的には明朝体は長い文章(読ませる文章)に向いているといわれています。
主張せず読みやすいフォントである反面、紙面が堅く真面目な印象に仕上がります。
新聞や小説などに使われるのでそういった印象なのかもしれません。
こちらはサンプルの文章です。本文の読みやすさはフォントによって決まっていきます。適切なフォントを用いてしっかりと読んでもらえるようなレイアウトを心掛ける事が重要です。使用するフォントまで意識してデザインを行いましょう。
ゴシック体は明朝体に比べあまり堅くなり過ぎず、柔らかな印象を与えます。
丸ゴシックなどはかなりポップ過ぎる印象なので本文には不向きですが、通常のゴシック体は会社案内やパンフレットの紙面にもオススメです。
「明朝体」または「ゴシック体」を単に使えばよいという話ではなく、それぞれの使い方ももちろん重要です。
例えば見出しと本文でそれぞれ別のフォントを使用してコントラストを出すのもよいですが、紙面に沢山の種類のフォントを使いすぎるのはデザインの統一性が無くなるので、基本的には避けたほうがよいでしょう。
先に述べたように行間や文字サイズの違いでも印象は変わりますし、やはり全体のバランスが重要です。
ちなみに本文を目立たせたいからという理由で太いフォントを使用すると、紙面が黒々しくなり非常に目にうるさくなるのでご注意ください。
TPOやトーン&マナーを意識してフォントを使い分けることにより、見やすく読みやすいスタイリッシュなデザインになっていくことでしょう。