会社案内の表紙デザインはやはり皆さん非常に悩まれます。 会社の顔となるツールなので当然のことですよね。
商品やサービスのパンフレットであれば、その商材やサービスをイメージできる画像などを中心にデザインすればよいので、比較的表紙のデザインはすんなりと決まりやすいかもしれません。
逆に会社案内パンフレットに関しては「かっこいい表紙でお願いします」や、「他社とは違うもので」というような抽象的なリクエストやご意見はよくいただきます。
ですが、それではなかなかデザインを進め辛いのが本音です。
そこで今回は会社案内の表紙デザインの決め方・選び方をご案内させていただきます。
目次
パンフレットを作成する際、表紙のデザインはとても重要です。なぜなら、表紙は読み手が最初に目にする部分であり、その第一印象がパンフレット全体の印象を左右するからです。しかし、一口に「パンフレット」といっても、その目的やターゲットによって表紙のデザインは大きく異なります。特に「会社案内パンフレット」と「商品・サービス案内パンフレット」では、表紙に求められる役割やデザインの方向性が変わっていきます。
会社案内パンフレットの目的は、自社の理念やビジョン、事業内容を伝え、企業としての信頼感を持ってもらうことにあります。そのため、表紙のデザインも「企業のイメージをどう伝えるか」が重要なポイントになります。具体的には、以下のようなデザインがよく用いられます。
1. 企業ロゴやコーポレートカラーを活かしたデザイン
企業のブランドイメージを強く印象づけるために、自社のロゴやブランドカラーをベースにしたシンプルかつ洗練されたデザインが多く見られます。
2. 抽象的なビジュアルで企業の理念を表現
例えばグラデーションや幾何学模様を使用し、「未来への成長」や「グローバルな視点」を感じさせるデザインもよく採用されます。
3. 代表的な事業や企業の雰囲気が伝わる写真を使用
自然や風景などの画像でエコでクリーンなイメージを表現したりや、街並みやビル群の画像、企業のオフィス風景や社員の働く姿などを表紙に採用することで企業のリアルなイメージを伝える手法もあります。
一方で、商品やサービス案内のパンフレットは特定の商品やサービスの魅力を伝え、最終的に購入や問い合わせにつなげることが目的です。そのため、表紙のデザインは「この商品・サービスをもっと知りたい」と思わせることが求められます。
1. 商品やサービスの写真を大きく掲載
例えば化粧品や食品なら商品そのものを大きく配置し、魅力的に見せる工夫をします。BtoB向けのサービスであれば、実際の導入シーンや効果が伝わるビジュアルを採用することも多いです。
2. キャッチコピーを目立たせ、訴求力を強める
例えば「業界No.1の導入実績!」や「売上を○○%アップさせる最新ソリューション!」など、読者の興味を引くキャッチコピーを表紙に入れることで、手に取ってもらいやすくなります。
このように、「会社案内パンフレット」と「商品・サービス案内パンフレット」では、表紙の役割が大きく異なります。会社案内パンフレットは「企業の信頼性や価値を伝える」ことが目的であり、商品・サービス案内のパンフレットは「特定の商品やサービスの魅力を直接的にアピールする」ことが目的です。
まずは、自社のパンフレットがどのような目的で作られるのかを明確にし、それにふさわしい表紙デザインを選ぶことが大切です。
COMPANY PROFILE PRODUCTION
会社案内パンフレットの表紙は、企業の第一印象を決める重要な要素です。
手に取った方のファーストインプレッションとしてページをめくっていただくには興味・関心を抱かせるものでなければなりませんね。
表紙を見ただけで「どんな会社なのか」「どのような価値を提供しているのか」が伝わることが理想です。
そのためデザインを考える際には以下のポイントを意識するとよいでしょう。
会社案内パンフレットは企業の信頼性や独自性を伝えるためのものです。そのため、自社のロゴやコーポレートカラーを活かしたデザインにすることで、一貫性のあるブランドイメージを構築できます。特に名刺やWebサイトと統一感を持たせる事で企業のブランディングへと繋がり、印象がより強く残ります。
表紙に使用する画像やデザインは、企業の事業領域や理念に合ったものを選ぶことが大切です。例えば環境に配慮した事業を展開している企業なら自然を連想させるデザインを取り入れると、企業の方向性や共感性が伝わりやすくなります。
情報を詰め込みすぎると、かえって伝えたいメッセージがぼやけてしまいます。特に会社案内パンフレットの表紙はシンプルで洗練されたデザインのほうが、企業の品格や信頼感を演出しやすくなります。要素を厳選し、余白を活かすこともポイントです。
会社案内パンフレットを手に取るのは取引先や求職者など多岐にわたります。どの層に向けたパンフレットなのかを明確にし、それに適したデザインを採用することが大切です。
例えばBtoB向けならフォーマルで落ち着いたデザイン、採用向けなら若々しく親しみやすいデザインなどが適しています。
会社案内パンフレットの表紙は、企業の印象を左右する大切な要素です。デザインの方向性をしっかりと考え、企業の魅力が伝わる表紙を作りましょう。
会社案内パンフレットの表紙デザインは、大きく分けて「ロゴやグラフィックを使用した抽象的なイメージ」と「写真(画像)がベースとなる表紙」の2つのパターンがあります。それぞれの特徴と適した企業イメージについて詳しく解説していきます。
企業ロゴやグラフィックデザインを活用した表紙は、洗練された印象を与え、企業ブランドの象徴としての役割を果たします。特にBtoB向けの企業や、IT・デザイン関連の企業など、専門性や先進性を強調したい場合に好まれます。
このデザインではシンプルな配色や幾何学模様などの抽象的なビジュアルがよく用いられ、例えば、グラデーションや直線を組み合わせたデザインは、未来志向やテクノロジーの発展を感じさせます。また、コーポレートカラーを基調にしたシンプルなデザインは、企業のアイデンティティを強く印象付けることができます。
写真をメインにしたデザインは、企業の雰囲気や事業内容を視覚的に伝えやすいのが特徴です。例えばオフィスや工場の外観、社員が働く様子、製品・サービスの実例などを表紙に使用することで、企業のリアルな姿を直感的に伝えられます。
このデザインは、「親しみやすさ」や「具体的なイメージの伝達」が求められる企業に向いています。例えば、BtoC向けのサービス業や、対人ビジネスを展開する企業(コンサルティング、医療、教育など)では、実際のスタッフの写真を掲載することで信頼感や安心感を演出できます。また、製造業や建設業などでは、自社の工場や施工実績の写真を用いることで、実績や技術力をアピールする効果があります。
どちらのデザインも、それぞれの企業の特性やターゲットに合わせて選ぶことが重要です。企業のブランドイメージを的確に伝えられる表紙デザインを選びましょう。
会社案内パンフレットの表紙は、企業の第一印象を決める重要な要素です。
しかしどのようにデザインを決めればよいか迷うことも多いでしょう。
ただ漠然と「好み」で選ぶことももちろん悪くはありませんが、やはりその表紙を選ぶからには明確な意図や意味が欲しいところです。
自身の好みや感覚のお話ではなく、あくまでターゲットとなる顧客へ向けたメッセージとなりえるような表紙選びが重要ですね。
ここでは具体的な表紙選びの進め方をステップごとに解説します。
まずパンフレットを誰に向けて作成するのかを明確にします。取引先向けであれば「信頼感」、求職者向けであれば「親しみやすさ」など、ターゲットによって求められる印象が変わります。この軸を定めることでデザインの方向性を決めやすくなります。
自社のロゴやコーポレートカラー、企業理念などを整理し、表紙にどう反映させるかを考えます。例えばシンプルでスタイリッシュなデザインが合うのか、温かみのあるイメージが適しているのかなどを検討しましょう。
「グラフィックベース」と「写真ベース」のどちらが企業の特徴を効果的に伝えられるかを判断します。
具体的には、事業内容や企業の価値観に合うパターンを選ぶとよいでしょう。例えば、実績をアピールしたい場合は写真を活用し、ブランドイメージを重視する場合はロゴやグラフィックを活かしたデザインが好まれます。
同業他社のパンフレットを確認し、どのようなデザインが採用されているかをチェックするのも有効です。ただし単なる模倣ではなく、自社ならではの個性を取り入れることが重要です。
このようなステップを踏むことで、企業の魅力を最大限に伝えられる表紙を作成できます。
表紙は企業の顔とも言える大切な要素です。
企業が伝えたい価値や個性をシンプルながらも印象深いデザインで表現することが求められます。
写真やグラフィック、どちらのアプローチを選ぶにしても企業のブランドや事業内容、そしてターゲット層に合わせた最適な手法を見極めることが肝心です。
関係者と意見を交わしながら、具体的な事例や先進的なアイデアを取り入れることで、他社との差別化を図り、強い印象を与える表紙デザインを完成させましょう。