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会社案内制作におけるデザインの修正回数

デザイン修正イメージ

会社案内パンフレットのデザイン制作の流れとしては、まずデザイン制作会社から初稿デザインとして最初にデザイン案をもらいます。そしてその初稿デザインに対してクライアントが修正の希望や修正の指示を出し、そのキャッチボールのやり取りを何度か繰り返し、デザイン校了(デザインの完成)となります。

あくまでザックリですが基本的なデザイン校了までの流れはこんなところです。

でもクライアント側としては、その修正のやり取りにはやはり不安がありますよね。

デザインの修正回数について

デザイン検討

クライアント側はやはりデザインのプロではないので修正のやり取りに不安を感じるのは当たり前です。

デザインという無形なものを、ある種の期待値で制作会社へ発注している以上、どんなデザイン案が出てくるのか正直分かりません。

ましてや企業の顔となる重要な会社案内パンフレットならなおさらですね。

ですのでデザインの修正回数が多いに越したことはないですよね。

でも制作会社によって修正回数はバラバラで、だいたいの制作会社が2~5回程度まで、または無制限を謳っているところもありますし、少ない所では1回のみなんてところもありました。

ではそもそもデザイン修正とは具体的にどういったものになるのでしょうか。

具体的な修正のやり取り

まず「デザイン修正」とは何かを定義したほうがよいかもしれません。この定義が曖昧だと後々揉めることにもなりかねません。

デザイン制作会社がいう「デザイン修正」とは、あくまで初稿デザインをベースに修正(変更)をしていく作業です。

例えば、文章の手直しやフォントの変更、挿入した画像の差し替えや、右に入れているコンテンツを左へ持っていったり、色味の調整を行ったり等、あくまでお出しした初稿デザインをベースとした変更であり、あくまでデザイン自体の根本的な変更(改変)ではありません。

よくある勘違いは

  • 初稿デザインが思っていたのと違うからやり直してほしい
  • 初稿デザインが気に入らないからやり直してほしい
  • 初稿デザインとは違う全く別の案も見てみたいetc.

これは修正ではなく根本的な変更(改変)なので、全く別のお話になってしまいます。

飲食店での料理に例えると分かりやすいですが、ご提供した料理の味の調整は可能ですが、料理を1から作り替えて別の料理をお出しするのは流石に難しいという事です。

根本的なデザインの変更(改変)希望が起こってしまう背景

修正のやり取り

まず初稿デザインに対して、クライアント側から修正のご指示が起こりえるのは当たり前です。もちろんデザイン制作会社もそれは最前提に頭にあります。稀にクライアントに初稿デザインを気に入っていただき、修正ナシの一発校了もありますが、なかなかそう簡単にはいきません。

ちなみに弊社では修正回数は3回までとさせていただいており、4回目のご提出が基本的には最終稿とさせていただいております。

お問い合わせいただいたお客様にデザイン修正の回数を尋ねられることもありますが「これまで3回の修正を超えることはほぼありませんのでご安心ください」とお伝えしています。

最初にコミュニケーションをしっかりと取って、お互いに同じゴールを共有できれば修正が3回を過ぎる事はほぼありませんし、実際は3回目の修正まで行わずデザイン校了になることや、3回目の修正は最後の微修正レベルがほとんどです。

先ほどの「別案を見たい」や「初稿デザインが気に入らない」などが起こりえる背景にあるのが、デザインに入る前の段階でのヒアリング不足です。

クライアントのご希望やイメージしていることを制作会社側がヒアリングしきれず、なんとなくデザイン作業に入ってしまったが故に起こりえるトラブルです。

最初のコミュニケーションを疎かにしてしまったため、結局はやり直しになってしまうのではお互いに非効率ですよね。

ヒアリング不足やご提案不足、それにデザインに取り掛かる前のクライアントとのコミットも含め、これは制作会社側のディレクターの責任だと思います。

結局はデザイン作業を走り出してからの修正の幅や精度も、当初のヒアリング次第でスムーズに行くのではないかと思います。

会社案内パンフレットの具体的なデザイン作業に入る前に、お互いに同じ方向(ゴール)を向くことが大事ですね。

修正回数をオーバーするシチュエーション

検討

弊社ではこれまで3回の修正を超えることはほぼありませんでしたが、もちろん0ではありません。

どんな時に修正回数をオーバーしてしまったのか。

過去にはこんなこともありました。

途中で気が変わってしまった

進行している過程で、やっぱり気が変わって別のデザインにしたいと言われたことがあります。

これまでの作業が無に帰るので、これを無償で受け入れてくれるデザイン制作会社は恐らく存在しないかと思います。

途中までラーメンを食べたいと言っていたから作っていたにも拘らず、気が変わったからやっぱりカレーを作り直してくれと言うようなものですね。

クライアントの気変わりまではこちらではなかなか判断できません。

途中で担当が変わってひっくり返される

これも稀にありますが、進行過程を社内でコミットしていなかったようで、デザイン校了寸前で担当が変わってひっくり返されることもあります。

途中で担当が上席の方に変わられてや、社長の鶴の一声でなんてこともありますね。

これも制作サイドではコントロールしきれないので、進行の過程を社内でコミットしておいていただきたいところです。

そもそも自身の中で完成イメージが出来ていない

デザインに取り掛かる前でしたらそれももちろん分かりますが、修正のやり取りの後半で完成イメージが出来ていないとなかなか難しいとは思います。

修正の指示も見切り発車で行ってしまうと結局は迷走してしまい、最終的なデザインのゴールを共有できないと納得いく形でデザイン校了まで進めるのは難しいかもしれません。

修正回数「無制限」の不合理さ

デザイン修正のやり取り

ではやはり修正回数が無制限の方が安心じゃないか、とお思いかもしれませんが決してそんな事はありません。

修正回数が無制限ですとこんな事が起こりえます。

デザインのゴールにキリがない

デザインという抽象的なものに明確なゴールも正解もありません。

無制限に修正が出来てデッドラインがない以上、永遠にデザインを追求し続けることになり兼ねません。

デザイン制作会社もデッドラインに合わせてゴールに向かわないため、ただ何となくの修正作業が続いてしまう恐れもあります。

合理的に作業が進まない

弊社でも創業当初は修正回数を無制限としていましたが、結局はそのほうが進行が遅くなってしまっていました。

例えばクライアントが1回目の修正指示を出した後に「あっ、ここも気が付いた。あっ、またここも・・・」とちょっと気が付いた度にメールを貰い続け、キリがなくなっていました。

修正回数が限られている事によって、修正の指示を1回に纏めようとしっかりと気を張ってデザインを確認していただけるため、結局は合理的に作業も進み、修正回数を制限してからのほうが結果としてご納品も早くなり、クライアント側のストレスもなくなりました。

最終的にデザインが迷走する

無制限に修正回数がある事でファーストインパクトを忘れてしまいがちです。

修正を繰り返すことで最初に見たデザインのインパクトも忘れてしまい、第一印象でのデザインの良さも薄れていきます。
結局は何がしたかったのか?ゴールが分からなくなることもしばしばあります。

よく古い住居の増築などを繰り返していくうちに、当初の建築美など失ってハチャメチャなデザインになってしまうというような事になりやすいです。

デザイン制作会社が責任を持たない

デザイン修正の回数に制限がある事により、その限られた回数の中でいかに最善で合理的に進められるかを考え、作業やご提案を行うか検討するのに対し、「どうせ修正すればいいでしょ、無制限なんだから」というスタンスでデザイン制作会社がデザインや作業に責任を持ちません。

特に「合理的」という言葉とは対極にあり、デザイン校了が「なんとなくこんな感じかな?」で着地してしまいがちです。

デザインが完成したことによる最終的な満足度や達成感が得られなくなります。

デザイン修正回数は制作会社の責任感

デザイン確認

デザインの修正回数をあえて切っているという事は、クライアントへ向けたデザイン制作会社からの責任感だと思ってください。

その限られた回数の中で、いかにパフォーマンスを上げて、より良いご提案を行えるか、ご満足いただけるデザインへと仕上げられるかという事です。

いつまでもダラダラと修正の作業を行っているようでは、デザインの完成に辿り着けませんし、必要としている会社案内パンフレットをクライアントの元へお届けもできません。

タダより安いものはないという格言に近いかもしれませんが、無制限ほど無責任なものもないのでご注意ください。

ハッキリと言いますが、デザインの修正回数の「無制限」は絶対に必要ありません。

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