俗に言う「よい会社案内」とは、デザインやビジュアルの良し悪しではなく、いかに顧客より「反応(反響)」が得られるかではないでしょうか。
それではより反響の得られる会社案内を作るには、制作会社の選定は勿論のこと、社内で誰がその制作の窓口として担当をすべきかということも非常に重要です。
会社案内を制作する際に、制作会社との窓口となる担当者が必要です。
内容は主に制作会社との折衝です。
例えば、制作会社の選定から始まり、見積もりを取ったり、デザインの方向性を打ち合わせたり、デザインの修正指示や、スケジュールの管理などが主になります。
それではよりよい会社案内を作るため、社内の誰が担当するのがよいでしょうか?
あくまでコチラ側の制作サイドの経験値としてのお話です。
COMPANY PROFILE PRODUCTION
まずNGなのは、御用聞きだけの上司へ伝言することがメインとなる担当の方。
本人に何の決裁権や決定権も与えずに、御用聞きだけさせても何のメリットもありません。
やはり仕事は楽しくなければクリエイティブな発想は生まれ辛く、本人の意思が反映されない以上、「仕事」ではなく「作業」に陥りやすくなります。
「仕事」ではなく「作業」になった時点で、「面倒をいかに避けるか」に傾倒していきます。
仮にAかBか?の選択肢になった場合、どちらがよいかの選択ではなく、どちらが面倒でないかという選択に流れていきます。
さらに決裁権という本人の意思がそこにないため、コミュニケーションに非常に時間が掛かります。
これでは単なる伝言ゲームですね。
そして制作会社からすると、いくら提案しても本人自体には響かないため、無難な提案に落ち着きやすくなっていくことでしょう。
こう考えると、メリットなど一つもありませんね。
結果として、会社にも本人にも何も残りません。
やはり会社案内は企業の顔となる非常に重要な販促ツールです。
会社として制作を任せる担当者には、ある程度の決裁権は与え、本人に責任をしっかりと持たせた上で作られたほうがよいのではないかと思います。
では具体的に誰が担当をするとよいものができるのでしょうか?
一般的に制作を担当されることが多いポジションは
以上の3つが主に担当になりやすい方々です。
顧客より反響・反応の上がる会社案内を作成されたいのであれば、会社案内の制作を担当するのは「営業」の方が一番適しているのではないかと思います。
厳密に言うと、営業の現場が分かっている方です。
例えば、代表や経営陣の方が直接担当をされると、やはり会社への思いが強いがため、非常に情報を入れたがる傾向があります。
顧客視点として客観的に見ると、情報量が多く、煩雑なものになりかねません。
やはり会社に愛情がありすぎて、しばし盲目になりやすいのかもしれませんね。
そして総務の方は、やはり社外での折衝頻度が少ないせいかビジュアル的な側面に走りやすい傾向があります。
もちろん悪いことではないのですが、ビジュアル先行になってしまい、伝えたい情報や目的、更には導線設計が弱くなりがちかもしれません。
それではなぜ営業の方がよいのか?
なぜなら営業の方が会社案内を社外へ持っていく頻度が一番多いからです。
会社案内はあくまでビジネス促進のための販促ツールです。
その販売促進の根幹を担う営業の方が、自身が一番使いやすく、自社の強みを最大限にアピールできる強力な販促ツールを自らの手で作れるのです。
営業の方は、社内で誰よりも、社外からの客観的な自社評価の意見を聞いているはずです。
自社の強みや弱みも誰よりも把握しているはずです。
以上のことから、会社案内の制作は営業の方が担当されると、非常によいものができる傾向があります。
ただでさえ仕事が多い営業担当の方がまた仕事が増えて大変ですが、営業の効率化を図れるツールを作成すると考えれば、会社案内の制作窓口を担当する時間も決して無駄な時間ではないはずです。
こちらの「会社案内パンフレットで営業力を上げる方法」で会社案内を効果的に使った営業力を上げる方法も解説していますので、ぜひご覧ください。