会社案内制作費の見積もりの見方

会社案内パンフレットの制作をどこのデザイン制作会社に依頼をするかを検討する際、見積もりの「費用」は非常に重要なポイントですね。

もちろん価格が全てではないにしろ、大きな要素であるのは当たり前です。

そこで複数のデザイン制作会社に見積もりを取られることかと思います。

こういった時代なので、複数社への相見積もりは当然ですよね。

今回はそんな会社案内やパンフレットの制作における、デザイン制作会社が用意する見積もりについてのお話です。

デザイン制作会社の見積もりの費目に注意

デザイン制作会社へ問い合わせを行い、打ち合わせやヒアリングをしてもらった後に、実際の制作に掛かる見積りをいただきます。
皆さんは会社案内やパンフレットの制作費としてデザイン会社が提出してくれた「見積もりの費目」って詳しく具体的なレベルでご理解されていますか？

過去にあるお客様から聞いたこんなお話があります。

会社案内パンフレットの制作を検討し、8ページで1000部の場合の制作費の見積もりを2社に頼んだそうです。

そこでA社のほうがB社より3万円も安かったそうで、A社に制作の依頼を行いました。

その後デザインが完成し、いざ会社案内パンフレットの現物が納品されたら、用紙がペラペラで非常にチープな冊子でガッカリされたとのことです。

当時の見積もりを拝見させていただきましたが、やはり紙の厚みの表記がA社のほうが薄く、B社のほうがしっかりしたもので算出しておりました。

こういったお話は正直なところよく耳にします。

他には、制作過程での画像の支給や、文言テキストなどのコピーライティング、デザインの修正回数、打ち合わせ回数など、見積もりには様々な条件があります。

詰まるところ、制作会社に同じ仕様で伝えたつもりの「相見積もり」でも、実際は完全な同条件で相見積もりされていないことが非常に多いのです。

会社案内制作専門

COMPANY PROFILE PRODUCTION

会社案内・パンフレット制作専門のデザイン会社

4ページ100部が85,800円で制作可能

なぜデザイン制作会社の見積もりの費目が異なるのか？

見積もりの費目も各社共通ではないので、印刷やデザインの素人でもあるクライアントには分からなくて当然です。

とりあえず相見積もりの価格競争に勝つため、見積もりだけを安く上げ、依頼を勝ち取る制作会社も少なくありません。

同業としては非常に残念ですが、そういった顧客目線に立たないデザイン制作会社も実際には多数存在します。

クライアントにデザイン業界の習わしや印刷や工程に関する全ての知識があった上での「価格競争」や「相見積もり」ならよいのですが、価格だけを重視した発注先の選定は非常に危険でもあります。

やはり会社案内やパンフレット制作のゴールは「いかに安く仕上げるか」ではなく、「いかに反応・反響を上げられる販促ツールを費用対効果が高く作れるか」が重要ですね。

具体的な会社案内パンフレットの制作に関する費目

ここからは軽く見積もりの具体的な費目のご説明です。

一般的に表記されている内容なので、下記をしっかりと確認してみて下さい。

最低限、下記を押さえておけばまず間違いはありません。

なお、それぞれデザイン会社によって言い方や表現は微妙に異なりますのでご注意ください。

デザイン費

まずは分かりやすいデザインを行う費用ですね。
ページ単位での表記か、または全ページ数をトータルで算出されているのか確認しましょう。
イラストの掲載を考えている場合、その「イラスト」と表現される範囲が非常に抽象的で曖昧です。
図形や図版などはイラストに含むのか？地図のデザイン制作は費用に含むのか？等、念のため細かで曖昧なラインは事前にしっかりと確認を取りましょう。

企画費・構成費

これは所謂ページの構成（ページ割）を作成したり、全体の構成などを行う費用です。
会社案内やパンフレットなどの冊子全体の設計図などを作成するとイメージしてもらえれば分かりやすいかもしれません。
ここは別作業と据えて費用として換算するところもあれば、デザインの範疇と考えてこの費用は掛からない制作会社もあります。

印刷・加工費

印刷に関する費用です。
用紙の種類やサイズ、折り方などの表記も念のため確認しましょう。
用紙の厚さの表記の仕方は「四六判」や「菊判」などで複数あり、素人の方ではなかなか分かり辛いです。
実際に使用する用紙の種類もどういったものがあるのかを確認する事も大事です。
もしご心配であれば見積りの際に実際の紙サンプルなどを見せてもらえると安心できます。

その他

その他、紙面に記載する原稿の扱い（クライアント側が用意するのか、デザイン制作会社が取材を行いライティングをするのか）やデザインの修正の回数、仮にキャンセルとなった場合の条件など注意する点は様々ありますのでご注意ください。

あとはデザイン業や広告制作業の悪しき慣習でもある「ディレクション費」や「進行管理費」という謎の費目が存在します。

ディレクション費や進行管理費とは？

デザイン業や広告制作業の昔からの習わしで、「ディレクション費」や「進行管理費」と呼ばれるよく分からないグレーな費目が存在します。
内容を見ると全体の10％や、一律1万円など様々です。

この金額についてデザイン制作会社へ問い合わせると、なんだかそれっぽい事は言いますが実際にはよく分かりません。

これは何に掛かる費用かというと、ズバリ何もしない費用です。
何もしないのだから答えられるわけがありませんね。

この料金を払わないと進行の管理を行わないのか？という話で、そんな無責任な話はありませんよね。

仮に進行の管理に一律で全体の10％の費用が必要な場合、100万円の案件と10万円の案件で10倍の違いの進行管理が必要になるという理由がよく分かりません。

よく高級料理店などで請求されるよく分からない「サービス料（10％）」と同じ考えだと思ってください。
（素朴な疑問ですが、このサービス料を払わないと高級料理店では配膳などの最低限のサービスすら受けられないのでしょうか？笑）

なお、弊社は明朗会計で行っているのでこういった明確にお答えできないグレーな料金は一切いただいておりませんのでご安心ください。

デザイン制作会社の見積もりに惑わされないために

やはり制作業者選びに価格は重要な要素とはいえ、安かろう悪かろうでは意味がありませんし、無駄なサービスにお金を支払う理由もありません。

自社の大事なマーケティングツールでもある会社案内パンフレットの制作を任せる業者選びは慎重に行いたいところです。

本コラムを参考に、制作会社から取り寄せた見積もりの費目をぜひご確認ください。

なお、弊社では明朗会計をモットーに相見積も大歓迎なので、ぜひお気軽にご相談くださいね。