会社案内パンフレットの制作を検討し、いざWEBサイトで検索をしてみると、デザイン制作会社は山のように存在しますね。
そこで気になったいくつかの制作会社に見積もりを依頼しますが、実際の制作費には定められた共通の定価設定などがあるわけではないので、制作会社によって見積もりの費目や料金も含め非常にバラバラです。
企業は何を基準に価格を判断してよいやら分からないことかと思います。
先日、あるお客様とのやり取りで、こんなことがありました。
そのお客様は、長年付き合いのあるデザイン制作会社に対して最近少し費用が高いのでは、と感じるようになり、新たに別の制作業者に依頼しようかと悩んでいました。
その際、弊社にお声掛けをいただき、会社案内パンフレットの制作に関するお見積もりを提出することになりました。
弊社は特に特別な割引や調整はしておらず、標準的な通常の料金でお見積もりをご提出させていただきました。
しかし後日お客様から伺ったところによると、弊社がご提出した見積もりは、なんと以前から付き合いのあったデザイン制作会社の提示額の約半額だったそうです。
制作内容や仕様は以前のものと全く同じであり、紙質や納期に関する条件も大きな違いはありません。
つまり、弊社は同じ条件で大幅に安い価格を提示した事となります。
これを知ったお客様は驚きつつも、弊社の見積もりを持って以前から付き合いのあるデザイン制作会社に価格交渉を試みることにしました。すると驚くべきことに、以前の制作会社もその金額で制作が可能であると返答し、大幅に値引きをしてきたそうです。
この対応にお客様は非常に驚き困惑しました。
なぜなら、それまで長い間、高額な料金を支払ってきたにもかかわらず、同じ仕事を半額で受けられる可能性があったことに気付いたからです。これまで多少の値引き交渉には応じてもらえていたものの、今回のように大幅な値下げが可能だった事実に直面し、制作費以上にその制作会社に対する信頼を大きく損なってしまったのです。
お客様はなぜこれまで高い料金を支払っていたのか、その理由や正当性に疑問を抱き、結局その後の制作案件については、以前の制作会社との契約を見直し、弊社にご依頼をいただくことになりました。
COMPANY PROFILE PRODUCTION
上記は実際にあったお話です。
実は過去にも何度か同じようなお話がありました。
以前の記事にも書かせていただきましたが、会社案内やパンフレットの制作費というのは非常に不明瞭で不透明な点が多いのも事実です。
もちろん価格が全てとは思いませんが、企業にとっては価格も大変重要な要素の一つですね。
ましてや広告費なわけですから、余った予算で他のプロモーションの施策も打てるわけです。
やはりお客様は価格設定が公正で透明であることを強く求めます。
それは当たり前ですよね。
大幅な値引きができるにもかかわらず、最初から高い価格を提示されていた事が発覚した場合、顧客からの信頼を大きく失います。長期的な関係を築くためには、誠実な価格設定は不可欠です。
それに価格だけでなく信頼はもっと重要です。
お客様は単に価格の安さだけでなく、信頼できるプロフェッショナルなパートナーを求めています。
価格が競争力を持つことはもちろん重要ですが、透明性と信頼感を持たせることが、最終的に発注先の選択に大きな影響を与えるのも事実です。
そして制作サイドのお話をさせていただければ、会社案内パンフレットの実際の制作に掛かる原価は各社とも恐らくさほど変わりません。
それぞれのデザイン制作会社間で掛かる費用の違いとしては、広告費や人件費などの、あくまで制作会社サイドのランニングコストの違いです。
お客様が1つの会社案内パンフレットのデザインを依頼する(作る)ために掛かる費用にはなんら関係がありません。
もし上記の理由ではなく、仮に原価が高いので売値が高いというのであれば、競合他社に合わせて原価を下げる企業努力をするべきです。
あとはデザイン制作会社が「儲け」として、どれくらいの利益を乗せているかだけの話ですね。
ちなみに上記のような制作会社は、一昔前の価格設定で運営している会社です。
インターネットの普及でそういった制作会社はだいぶ淘汰されてきましたが、今だに多いですね。
定期で長年決まったデザイン制作会社や印刷会社とお付き合いのある企業は、ぜひ一度、他の制作会社に新たにお見積もりを取られることをお勧めいたします。
広告費の大幅削減に繋がるかもしれませんよ。
手前味噌で恐縮ですが、弊社の「価格表ページ」も記載しておきますので、よければぜひご覧くださいね。